エアコンの暖房が時々止まる!これって故障?
- 2020.03.09
- エアコンの役立ち情報
エアコンの暖房を使っていると、時々止まることがありませんか?
朝の忙しくて一番寒いときにエアコンが止まると、凄くつらいですよね。
こんなことが起こると、「エアコンの寿命が近づいてきたかな?」と感じてしまいます。
しかし、エアコンの暖房が時々止まる現象は故障ではないのです。
実は、この現象はエアコンに備えられた機能の1つなのです。
そこで、この記事では、エアコンの暖房が止まる現象についてと、その予防策について詳しく解説していきます。
エアコンの暖房が時々止まるのは故障ではない!
エアコンの暖房が時々止まる現象は、故障ではなく「霜取り運転」です。
霜取り運転とは、室外機についた霜を取るための運転です。
暖房使用時、室外機は寒い外に置いてあり、部屋の冷たい空気を外に吐き出す役割があります。
そのまま運転が続いていれば問題がないのですが、室外機の熱交換器が室内からの冷風によって冷やされて、結露を起こしてしまうのです。
そして、結露が霜となって熱交換器に付着すると、うまく空気を循環させられなくなります。
その状態ではエアコンを正常に動かせないので、暖房をいったん止めて、霜を取るための運転が行われるのです。
決して霜取り運転は故障ではなく、エアコンの機能を最大限発揮させるための作業なのです。
エアコンの機種や使用環境などにもよりますが、10分程度で霜取り運転は完了します。
その際、室外機から「プシュー」と音がすることがあります。
急にエアコンが止まって、室外機から聞きなれない変な音がするので、霜取り運転を知らなければ、いよいよエアコンの買い替えかと思ってしまうことでしょう。
しかし、この音は、エアコンと室外機の熱を伝える冷媒というガスの流れが変わったときのもので、問題はありません。
「えっ」と思わずに、今から暖房が再開されると、安心してください。
暖房が止まるのを防ぐ対策
空気は冷やされると結露するので、完全に防ぐことは難しいでしょう。
しかし、いくつか予防できる方法があるので、紹介していきます。
設定温度を低めにする
「頻繁にエアコンの暖房が止まる」そんな人は、暖房の温度を高めに設定しているのではないでしょうか。
例えば、設定温度が高いと部屋が暖まるまでに時間がかかってしまいます。
そのため、それまでに室外機に霜がついてしまって、霜取り運転をしてしまうことになるのです。
有効な対策としては、設定温度を低めにするのです。
外気との差が小さければ小さいほど、すぐに暖まるので、霜取り運転をするリスクを下げられます。
霜取り運転は暖房が止まってしまうので、設定温度を下げる方が結果的に暖かい環境を作れるのです。
室外機を台に乗せる
寒い地域で特に有効な方法です。
寒い季節では雪が降りますが、この雪が室外機に触れると、室外機を冷まして霜をつきやすくします。
それを少しでも避けるために、高台に乗せるのです。
また、防雪フードを設置するのも有効です。
雪が室外機に入り込むと、室外機を冷ます原因になります。
防雪フードを設置すると、室外機を守ることができ、霜がつきにくくできるのです。
これも雪が降るような寒い地域で有効な対策です。
室外機周辺にスペースを作る
室外機は部屋の冷たい空気を外に出す役割があります。
しかし、室外機の周辺がものでいっぱいだと、出した冷たい空気をまた吸い込むことになってしまいます。
すると、室外機は効率的に空気を循環させられないので、霜がつく原因となってしまうのです。
エアコンの効率性を高めるためにも、寒い季節に限らず、室外機の周辺にはスペースを作っておくようにしましょう。
室外機を掃除する
室外機にゴミなどが詰まっていると、空気の循環がスムーズにできず、霜をつきやすくしてしまいます。
霜取り運転の回数を減らすためにも、室外機のフィルターをこまめに掃除するしょうにしてください。
月に1回程度はゴミがついていないかチェックし、汚れている場合は、掃除するとよいでしょう。
ちなみに、室外機の掃除は、エアコンの寿命を延ばすことにもつながります。
やってはいけない対策もある…
室外機が冷やされると、霜が熱交換器につきやすくなります。
つまり、温めれば霜取り運転を防げると考えがちです。
そこで、お湯を室外機にかける人がいますが、おすすめできません。
室外機が温められるので、霜が取れて霜取り運転の発生は減らせます。
しかし、お湯を室外機にかけると、熱交換器などを故障させる場合があります。
また、冷たい空気を吸い込まないようにと、風よけを設置する人もいます。
しかし、「暖房が止まるのを防ぐ対策」で説明した通り、風よけは空気の循環が悪くなるので逆効果です。
反対に、室外機のスペースを作るようにしましょう。
まとめ
エアコンに霜取り運転があることを知っている人はあまりいないので、故障と考えがちです。
しかし、エアコンを守るための機能です。
そのため、霜取り運転を防ぐことはできません。
ただ、予防法はあるので、対策を講じて寒い冬を乗り切るようにしましょう。
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