室外機カバーは使い方を間違えるとデメリットが多い!?
- 2019.07.08
- エアコンの役立ち情報
エアコンの室外機にカバーをつけると電気代を抑えられることは広く知られています。
そのため、室外機にカバーをつけている家庭をよく見かけます。
しかし、どのようなカバーをつけても良いわけではありません。
もし使い方を間違えていると、かえってカバーをつけることがエアコンや室外機に大きな負担をかけることになりかねません。
この記事では、室外機カバーの誤った使い方によるデメリットについて解説し、正しいつけ方を紹介していきます。
室外機にカバーをつけることで得られるメリット
室外機にカバーを正しくつけると、省エネ効果が得られるのです。
室外機とは、冷房ならエアコンによって分けられた熱い空気と冷たい空気のうち、熱い空気を外に排出する役割を持っています。
そのため、効率的にエアコンから送られてきた熱い空気を外に送り出すには、室外機やその周辺の温度は低い必要があるのです。
しかし、直射日光などによって室外機に熱がこもっていると、熱い空気を外に吐き出すのに大きなエネルギーが必要となってしまいます。
その結果、余計にエネルギーが消費されて電気代が上がってしまうのです。
室外機にカバーをつければ室外機やその周辺の温度の上昇を抑えられるので、室外機は効率よく運転ができて節電効果を得られます。
ちなみに、室外機カバーによってスムーズな空気の排出ができれば室外機やエアコンの負担が減るので、機械の寿命が延びて性能の維持もできるのです。
室外機カバーの間違った使い方とは
正しく室外機カバーをつけると省エネ効果が得られますが、間違った使い方をするとカバーによって室外機にかかる負担が増えるだけになるのです。
ここでは、代表的な室外機の誤った使い方について紹介していきます。
もし、該当する方は、今すぐ改めることをおすすめします。
室外機を覆うルーバーを設置する
本来、室外機は日陰に設置されるように設計されています。
ただ、すべての家が日陰に設置できるわけではありません。
そこで、室外機を直射日光から守るために、室外機用のルーバーで完全に覆ってしまう方がいらっしゃいます。
しかし、完全に覆ってしまうとさまざまなデメリットが発生するのです。
例えば冷房時、エアコンから熱い空気が流れてきて、室外機はその熱を外に放出しています。
しかし、ルーバーで覆われていると熱がこもってしまうので、吐き出された熱い空気は室外機の後ろに回ってしまいます。
その空気を室外機が吸い込むので、室外機の効率が悪くなってしまうのです。
これは暖房時でも同様です。
室外機がいくら冷たい空気を放出しても、ルーバーによって空気の流れが遮断されていたのでは効率性は高まりません。
つまり、室外機の周りを室外機カバーで覆っていると室内の空気を外に逃がせないので、エアコンは余計なエネルギーを消費せざる負えなくなるのです。
室外機用のルーバーなら効率よく直射日光を防げるので、効果的なように感じます。
しかし、使い方を誤ると逆効果になるので注意が必要です。
室外機のサイズと合わないカバーをつける
室外機はメーカーや機種などによってそれぞれサイズが異なります。
そのため、省エネ効果を得るためには、室外機とカバーの大きさがぴったりのものを選ばなければなりません。
もし、サイズがあっていないものをつけていると、直射日光が室外機に当たってしまい効果を得られません。
また、大きすぎても室外機周辺に熱がこもりやすくなるので、効果的とはいえません。
サイズが合っていないと、結局は購入したカバーや取り付けの手間が無駄になってしまうのです。
カバーをつけても室外機に直接日光が当たっている
室外機にカバーをつける目的は、直射日光が当たって室外機が熱を持つのを防ぐことです。
しかし、日差しの向きを把握せずにつけていると、全く効果が得られない場合があります。
室外機にカバーをつける際は、前面はもちろん側面もできるだけ日光に当たらないようなカバーを設置するようにしましょう。
カバーをつけても直射日光が室外機に当たっていたのでは、取り付けの手間が無駄にかかっただけになってしまいます。
ちなみに、もともと室外機が直射日光に当たらない場合はカバーをつけてもそれ自体に意味はありませんので、カバーを取り付ける必要はありません。
エアコン使用時もそのままカバーをつけている
エアコンを使っているときに室外機カバーをつけたままにしていると、空気の循環が悪くなってしまいます。
室外機の役割は、エアコンから送られてきた屋内の空気を外へ逃がすことです。
しかし、カバーをつけていると室外機周辺の空気の流れが悪くなり、十分に空気を逃がせなくなってしまいます。
その結果、エアコンの効率が悪くなって、電気代がかかることになってしまうのです。
エアコンを使う際は、風通しをよくするためにカバーを取り外すようにしましょう。
身近なものでカバーと同じメリットが得られます
直射日光を避けるものは室外機カバーだけではありません。
すだれを前面に垂らしたりグリーンカーテンを作ったり工夫次第でカバーをと同じような効果が得られます。
もちろん、風通しを悪くするような設置をすると室外機の効果を落としてしまいます。
設置方法には十分に気をつけて設置するようにしましょう。
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