エアコンの除湿が寒い時の対策方法!

エアコンの除湿が寒い時の対策方法!

エアコンには、冷房と暖房、そして除湿機能がありますよね。

温度を上げ下げするのが「冷暖房」で、湿度を下げるのが「除湿」

漠然とこんな風に考えていませんか。

実は、それでは、除湿で寒く感じてしまうことがあるのです。

そこで、この記事では、除湿で寒いと感じないための対策を紹介していきます。

エアコンの使い方に困っている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

除湿は冷房よりも寒いって本当!?

除湿しているのに、冷房を使っているかのように寒く感じることありませんか?

実はこれ、除湿運転をしているエアコンから、冷たい空気が出ているからです。

「除湿って、湿度を下げるだけじゃないの?」こんな風に思ったと思います。

しかし、除湿機能は、温度を下げることもあるのです。

そもそも除湿って?

「除湿」は部屋の湿度を最優先に下げる機能のこと。

では、どのように湿度を下げるのかというと…。

エアコンはムシムシした空気を取り込むと、熱交換器を使って取り込んだ空気を冷やします。

すると、水滴が熱交換器につくので、それを集めてホースで外へ排出します。

空気は温度が下がると、抱えられる水分の量が減るので、水滴となるのです。

冷たい水をコップに入れると、水滴がつきますよね。

それは、空気が冷やされて、空気が抱えられる水分が減ったから。

除湿機能は、それをエアコン内部でやっているんです。

そして、水分が奪われた空気を、部屋に戻すことで、湿度を下げるのです。

除湿は冷たい空気を出す

除湿とは、ムシムシした空気を取り込んでから、いったん冷やします。

そして、冷やして水分を取った空気を、また部屋に戻すのです。

つまり、エアコンからは、湿度と温度の両方が下がった空気が出ていくのです。

これでは、部屋が寒くなるのもわかります。

そのため、使い方を誤ると「除湿なのに寒くなる」という現象が起こるのです。

除湿は、あくまで湿度を下げるための機能で、温度を下げるための機能ではありません。

しかし、両方が下がることがあるので、使い方には注意が必要なのです。

寒いと感じたときは除湿のモードを変えるのがよい

除湿を使って、寒いと感じたときは、除湿のモードを変えるのがおすすめ。

最近のエアコンには、「除湿」とひと言でいっても、さまざまなモードがあるのを知っていますか。

ここでは、いくつかある除湿について解説していきます。

弱冷房除湿

最も一般的な除湿です。

「除湿は冷房よりも寒いって本当!?」で説明してきた通りの方法で、部屋の湿度を取っていきます。

エアコン内部で空気を冷やして、熱交換器についた水分を外へ出します。

そして、冷やして水分を取った空気は、そのまま部屋に戻すのです。

つまり、サラサラの空気である一方、冷えたまま部屋に戻されるので、部屋が冷えすぎてしまう恐れがあるのです。

ただし、除湿の中では、電気代を最も抑えられるものでもあります。

再熱除湿

最もイメージ通りの除湿が、再熱除湿です。

再熱除湿は、通常の除湿のように、いったん空気を冷やして水分を奪います。

しかし、冷えたままの空気を部屋に放出するのではなく、温めなおしてから部屋に戻すのです。

そのため、ジメジメした空気はサラサラになりますが、温度は下がりません。

つまり、湿度は下がるが、温度は一定に保てるのです。

この機能を使えば、「除湿で冷えすぎて困る」ということが無くなります。

ただし、冷やした空気を暖めなおすので、電気代がかかってしまうデメリットがあります。

ハイブリッド除湿

ハイブリッド除湿は、弱冷房除湿と再熱除湿の間のようなイメージの除湿です。

除湿のために冷やした空気を、できるだけ元に戻してから、部屋へ送るのです。

除湿なので、取り込んだ空気はいったん冷やして、水分を奪います。

弱冷房除湿では、このまま冷たい状態で部屋に戻していました。

ところが、ハイブリッド除湿では、部屋の空気を混ぜることで、温度をできるだけ戻します。

これによって、再熱除湿ほど空気は暖まりませんが、室温に近い状態で空気を戻せるのです。

そして、空気をエアコンで温めなおすわけではなく、部屋の空気と混ぜるだけなので、電気代も抑えられます。

除湿→冷房の順番で使うと「寒い」を防ぎやすい

除湿で寒いと感じたときは、除湿を使う順番を変えてみましょう。

その順番とは、除湿を使ってから、冷房に切り替えるので

す。

通常の除湿では、どうしても温度も下がってしまうリスクがあります。

そのため、最初に除湿で湿度を取ってから、まだまだ暑いと感じたときは、冷房で希望の温度に下げるのです。

冷房は、温度を最優先に下げてくれますが、湿度は下がりません。

つまり、除湿を使ってから冷房を使うことで、理想的な空間を作り出しやすくなるのです。

ちなみに、快適と感じる湿度は、50%程度。

そのため、いったん除湿を使うときは、50%程度を目標に使うのがよいでしょう。

50%に近づいてから、冷房を使うことで快適に過ごしやすくなりますよ。